税理士の仕事と専門学校一覧

税理士

仕事の内容

税務や会計を代行し相談役も務める

 税理士は、税金に関する申告や申請などの代理業務、税務書類作成の代理業務、税務相談などを主な仕事とする。年度末の確定申告の時期には、税務署窓口で納税に関する相談も受けるが、これは法律によって税理士だけに許された独占業務だ。会計関係の業務として、決算業務や試算表の作成、会計の指導や相談も行う。
 税理士の得意先は、一般に個人や街の商店、中小企業などが中心だ。税理士が「町の税務コンサルタント」と言われるのもこのためである。社会保険労務士、中小企業診断士などと組んで、総合的なコンサルティング事務所を開業するケースも見られる。

働き方と生活

確定申告や法人税申告の時期はかなりの激務に

 試験合格後は税理士事務所に勤めるのが一般的だが、あえて企業の経理や財務の担当を志望する人もいる。勤務時間は基本的に自由だが、打ち合わせなどで夜間や休日に仕事をすることもある。所得税の確定申告の時期(2月中旬~3月中旬)や、法人税の申告が集中する時期(5月)などは非常に忙しく、毎日残業になることもある。


ふさわしい人

どんな人にも対応できる柔軟性と信頼感

 税理士に計数能力は必須だが、様々な業種を対象とした仕事のため、どんな依頼者にも対応できる柔軟性、社交性も求められる。また、仕事柄、得意先の財産内容や内部事情を知る立場にあるため、秘密を守り、信頼を得られる人柄であることが大切だ。独立開業している場合は、自力で得意先を開拓する積極性やバイタリティーがあることも、成功する条件と言える。

将来展望

増える税理士人口独立開業には工夫が必要

 2008年度の税理士の有資格者は7万人を超え、やや増加傾向にある。特に東京、大阪などの大都市に税理士の約半数が集中しており、過密状態となっている。そのため、産業の地方分散化が進まなければ、新しく独立開業することは困難だと言えるだろう。ただし、地域に密着したきめ細かなサービスを心がければ、新規顧客の開拓も不可能ではない。

収入

平均給与 約53万6000円(2007年厚生労働省調査)

関連する学校

地域・都道府県

56件の専門学校

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関連サイト

東京税理士会 : http://www.tokyozeirishikai.or.jp/

日本税理士会連合会 : http://www.nichizeiren.or.jp/

国税庁 : http://www.nta.go.jp/