労働基準監督官の仕事と専門学校一覧

労働基準監督官

仕事の内容

悪質な違反者を送検する権限も持つ

 労働者は、労働基準法などの法律によって、職場で安全に働けるよう保護されている。しかし実際には、劣悪な職場環境や、法で定められている最低賃金以下の賃金で働かされている場合もある。このような労働に関する様々な問題を解決するために、職場の労働環境を調査し、違反があれば指導、摘発するのが労働基準監督官だ。
 労働基準監督官は、厚生労働省や各地の労働局、労働基準監督署に所属している。そして、管轄内の工場や事業所に立ち入り、労務関係の書類の点検や作業環境の検査を行い、悪質な法律違反があれば、司法警察員として犯罪捜査を行い、書類送検することもある。

働き方と生活

外出することが多く肉体的にもハード

 労働基準監督官は国家公務員であり、勤務時間は原則1日8時間で週休2日制だが、時期などによっては残業もあるようだ。
 仕事は、工場や事業所への立ち入り検査や会社との折衝、指導などが中心なので、外出が多く、肉体的にもハードだ。また、転勤が全国規模で行われることも特徴だ。


ふさわしい人

幅広い知識と公正な判断力が必要

 様々な業務内容の企業を監督、指導する立場にあり、法律以外にも幅広い知識が求められるため、知識欲が旺盛な人に適している。
 また、労働者を保護し労働災害を防止するためには、公正な判断力と行動力、強い正義感と責任感、そして仕事に対する熱意が必要だ。

将来展望

新たな労働問題の解決に期待

 かつては不適切な労働条件や作業環境下で働く労働者が少なくなかったが、事業主側の努力や法的規制の強化で大きく改善されてきた。こうした改善努力の最前線で活躍してきたのが労働基準監督官だ。
 最近は、日本の国際化の進展に伴い、外国人労働者をめぐるトラブルなど新たな状況が生まれている。こうした労働問題の解決に当たるスペシャリストとしても、労働基準監督官には大きな期待が寄せられている。

収入

初任給 約19万9000円(2007年度)

関連する学校

地域・都道府県

5件の専門学校

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関連サイト

労働調査会 : http://www.chosakai.co.jp/

独立行政法人労働政策研究・研修機構 : http://www.jil.go.jp/index.htm

中央労働災害防止協会 : http://www.jisha.or.jp/

社団法人全国労働基準関係団体連合会 : http://www.zenkiren.com/