外交官の仕事と専門学校一覧

外交官

仕事の内容

国家間の交渉の最前線に立つ

 世界各国には日本の大使館や総領事館、政府代表部などの在外公館が約190か所ある。これらの在外公館や外務省本省に勤務し、国家間の交渉の先頭に立って活躍しているのが外交官だ。
 ひと口に外交官と言っても、仕事内容は様々だ。国家公務員採用Ⅰ種試験から採用された人は、外務省の幹部候補生として幅広い分野で活躍する。一方、外務省専門職員採用試験から採用された人は、特定の国や地域の言語、社会、歴史などに通じたスペシャリスト、あるいは経済、条約等の分野別の専門家としての役割を担う。そして国家公務員採用Ⅲ種試験から採用された人は、主に会計、事務などの業務に従事する。

働き方と生活

異動を繰り返し外国で暮らすことも多い

 国家公務員採用Ⅰ種試験と専門職員採用試験の合格者は、本省で1~2年間の研修を終えたのち、各国の大学などで2~3年の研修を受ける。その後は、おおむね2~3年ごとに異動となり、在外公館勤務と本省勤務を繰り返して、一生のほぼ半分を外国で暮らすと言われている。外交官をめざす人にはそれなりの心構えが必要だろう。


ふさわしい人

外交だけでなく豊かな教養も必要

 まずは相手国の文化、社会、政治、経済などを積極的に理解しようとする姿勢や社交性が求められる。もちろん語学力も欠かせない。また、総合的に状況を判断し、的確な方向性を打ち出せる頭の回転の速さと柔軟な発想力、そして豊かな教養が必要だ。さらに、日本とは環境の異なる様々な国に赴任する可能性があるので、どんな生活条件の国でも生活できる体力と精神力、適応力も求められる。

将来展望

国際的地位の向上を受けて高まる期待

 経済力の向上によって日本の国際的地位が高まるとともに、国際社会から積極的な貢献が期待されるようになり、日本の外交官の果たす役割はより重要になっている。特に、在外公館における職務は複雑さを増し、総合的な仕事をするゼネラリストにも、専門業務に携わるスペシャリストにも、より幅広い活躍が期待されている。

収入

初任給 約20万7000円(国家公務員Ⅰ種採用試験「行政」区分合格者・2007年度)

関連する学校

地域・都道府県

2件の専門学校

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関連サイト

国際協力プラザ : http://www.apic.or.jp/plaza/

ザ・フューチャー : http://www.thefuture.co.jp/index.html

外務省 : http://www.mofa.go.jp/mofaj/